前回の記事では、大人になってからADHDだと診断された私自身の幼少期編をお送りしました。
小さい頃から、ちょっとしたことの積み重なりで「劣等感」がありました。
思春期になるとまた違った形で様々な困りごとが・・・・。
※この記事で紹介する事例がすべてADHDの症状というわけではありません。
あくまで自身の困りごとエピソードという形になります。
ADHD女子、常に緊張状態な日常生活
うっかりだったり、ぼーっとしたり。人の話をちゃんと聞けなかったり。
成長するにつれて、「私、ちょっとやばい」って気が付きはじめるんですよね。
周りから浮かないように頑張って日常を過ごしていました。
なんというか、女子って学生時代は特に浮いちゃうと虐められるというか
「みんな一緒じゃなきゃ」っていう独特の雰囲気がありますよね。
浮かないように、ミスをしないように、遅れをとらないように、、、、
とにかく必死で毎日を過ごしていた気がします。
勉強は得意。全能感に満ち溢れる
前回の記事で「集中力が続かず授業が理解できない」というエピソードをご紹介しました。
塾に通い始めてマンツーマンで教えてもらうことで、勉強が楽しくなってきた幼少期。
勉強は本当に得意になりました。小学校の授業が退屈だと思えてくるぐらい・・・。
「過集中」を発揮してどんどん勉強を進めて、塾でもテストの成績は常に上位に。
選抜クラスに入って私立中学に進むことになりました。
中学に入ってからも成績は常に上位をキープし続けていました。(ちょっと自慢。)
ただ得意科目と不得意科目の差が激しく、論理立てて考えたり応用力が必要とされる数学はかなり苦手でした。(高校生の数学となると1問を集中して考えることがそもそも難しくなりました)
衝動的に高校を辞めたくなる。
中、高校生のときはそれなりに勉強もできたし、部活にも入っていたので友達も多いしで周りから見たらそれなりに充実しているように見えていたと思います。
(成績がいいが故に学級委員長に指名されたこともありました)
ただ授業に集中しすぎることもあれば、うっかり忘れやすい、言われたことが理解できないことが日常的に多いがゆえに常に頭がフル回転状態で常に疲れている状態でした。
(当時はこれが普通なことだと思っていました)
学校に行くと頭が痛くなったり、体がだるくなったり。めちゃくちゃ元気!という学生生活ではなかった気がします。眠れなかったり、反対に眠気がすごかったり、緊張しっぱなしで酷い肩凝りや頭痛に悩まされたりしていました。
中学の頃は比較的小人数でのびのびとしていたのですが、高校になると人数は倍以上。大人数の中で気疲れする日々。ひとりでコツコツ勉強を進められる塾のほうがリラックスして過ごせました。
学校に居ると常に緊張状態が続いていたこと、窮屈でしょうがなかったこと
(それだけではなく親や先生への反抗心もありましたが)もあって海外留学等当時の学生生活から逃げたいと色々考えていましたが
結果わりと有名な進学校を衝動的に退学しました。(えええ)
いじめられていたわけでもなく、勉強についていけなかったわけでもなく
友達や学校の先生からしたら「なんで??」って感じだったと思います。
その後は通信制高校に進学してのびのび過ごしました。
マイペースに過ごせる通信制の高校は本当に快適でした。(その分自分で律する必要もある)
通信制高校を選ぶポイント等はまた後日お伝えしますね。
自己刺激行動がやめられない
勉強が行き詰まったり、人間関係で悩み始める等ストレスを感じると、自己刺激行動が悪化。
自己刺激行動とはストレスや不安を感じたときに爪を噛んだり、髪を抜いてしまうというような行動のこと。
私の場合は爪を剥がしたり、足の皮膚を剥がしたり(ひぇぇ)していました。
ひどいとその行為を半日やめられず、血まみれになるまでやっていました。
今でも足にはその影響で皮膚が硬くなったり、傷が残ってしまっています。
親には汚いと怒られていましたが、自分が親という立場になった今
子どもがもしそんなことをしていたら、何か抱え込んでいないか、そっと気にかけてあげられたらな...と思います。
怒られてもなぜかやめられないんですよね。こっそり続けていました。
上記のようなエピソードに加えて相変わらず、ADHDの症状として不注意(忘れ物、うっかり、片付けられない)は健在でした。
なぜ普通に過ごせないのか自分の中でひたすら悩み続ける思春期
みんな普通に学校に行ってそれなりに楽しく過ごしているように見えるのに
なんで自分は浮き沈みがすごくて(調子が悪く保健室に行くこともよくあった)
しかもせっかく勉強して合格して入学して、友達にも恵まれているのに
学校に行くのが嫌になって辞めてしまったのだろう。
自分では納得して選んだつもりの選択も、どうして大多数のみんなが選ばない
ような行動に出てしまうのだろう、と心の中で悩み続けた思春期でした。
それなりに楽しくもやっていたのですが。学校の世界が全てな思春期。
友達と比べてしまい、劣等感に常に苛まれていました。
あの時誰かが気付いてくれていたら....
衝動的に進学校を辞めたり、ほぼ自傷行為な自己刺激行動、止まらない脳内の暴走、疲労感。
なんだか自分っておかしいんじゃないかと、心療内科や精神科について調べたりもしていました。
しかし、母には私の異常さは気にかけてもらえることはなく…。
あの時何かに気づいて手を差し伸べてくれる人が居たら、
もっと自分で困っていると周りに発信できたら、
ADHDの特性によるものだと早く気付いていれば、その後も生きやすくなったのかな、と今でも考えます。
私がこのような経験をしたからこそ、わが子は注意深く見守っていきたいです。